杖立温泉
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「杖立」の名は、平安時代に旅でこの地を訪れた弘法大師が詠んだこの句が由来と言われています。
杖をついてやってきた人が、帰りにはその杖を忘れて帰るほどの温泉の効能である。という歴史に裏付けされた良質な湯が特徴です。
源泉の温度は約90～100度と高温で、杖立川にかかる湯けむりが風情豊か。どこか昭和の香りを感じさせる、懐かしい温泉地です。
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杖立温泉の泉質の特徴は？
泉質は塩化物泉という、岩塩成分が含まれる湯で、源泉は非常に熱く100度ほどあります。メタケイ酸という保湿成分もたくさん含まれているので、湯上がりのお肌はしっとり。また、杖立の湯は古くから湯治に利用されるほどで、杖を忘れて帰るくらいに元気になるという言い伝えもあり、現在もその良質な湯を楽しめます。
杖立温泉に温泉宿は何軒ほどありますか？
温泉宿は17軒です。温泉宿によっては、立ち寄り湯として利用することもできます。また、この辺りの住人は自宅にお風呂がなく、公共浴場で温泉を利用することがほとんど。そういう土地柄ですので、200～300円で利用できる公共浴場がいくつかありますよ。
源泉が100度と高いので温度は調整していますが、比較的熱めの湯が楽しめるところが多いと思います。
1年を通した杖立温泉の楽しみ方を教えてください。
春は有名な鯉のぼり祭りがありますし、初夏の新緑、梅雨時期にはホタル見物や豊かな川の表情も楽しめます。秋は紅葉、冬は冷えた空気に漂う湯けむりや川面の湯気の温泉風情が最高です。どの季節に訪れても、自然の素晴らしさを味わうことができると思います。
そして、杖立温泉を拠点にしていただくと、阿蘇だけでなく、日田や高千穂、太宰府などを回りやすく、観光にとても便利ですよ。
杖立温泉で楽しめるイベントやサービスはありますか？
一番大きなイベントは毎年4月1日から5月6日まで開催される、鯉のぼり祭りです。杖立川の上空が約3500匹の色鮮やかな鯉のぼりで埋め尽くされる様子は、ぜひ実際にご覧いただきたい迫力です。
また、源泉の蒸気を使った蒸し料理を食べることができる、朝ごはんイベント「みちくさ市」も、温泉観光協会で定期的に開催しています。不定期開催ですので、詳しい日程は杖立温泉観光協会にお問い合わせください。
お話を伺った人
米屋別荘 女将 河津さん

夫婦で切り盛りする、5部屋限定の和風オーベルジュ。
京都の老舗料亭で修行をしたという7代目の作る料理は、ミシュランガイド熊本2018のレストラン部門で1つ星を獲得している。
露天風呂のほか貸し切り家族風呂も5つあり、杖立の良質な湯が堪能できる。

米屋別荘 : http://www.komeyabessou.jp/

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